北欧の古城を偲ばせる”豊稔池ダム”
  「豊稔池えん堤重要文化財(建造物)へ  指定格上げ答申 H18/10/27 記事

 阿讃山脈を分け入る、柞田川上流に「豊稔池右積式アーチダム」があります。長い年月の風雪に晒されたダムは、まるで中世ヨーロッパの古城を思わせる偉容と風格があり、人工の建造物でありながら、周囲の山あいとみごとな調和を見せています。

 貯水量159万3千トンの能力を持ち、大野原町、豊浜町、観音寺市にまたがる600ヘクタールに浦漑用水として供給されています。大正15年に着工され、築造には4年の歳月と延べ15万人の労力が投入されました。付近の谷で採取した石材や、海岸から馬車や牛車で砂を運んだり、手近な材料を使い、県営施工という形をとったものの、ほとんど地元の人たちだけで、コツコツと積み上げて完成したものです。まさに、このダムは大野原開墾の歴史のシンボルといえます。

 堤長良145m、提高30m、中央部に5個のアーチと6個の扶壁を持つ石造マルチプル・アーチダム。国内では前例のない形式であり、現在でもその技術は高く評価されており、ダム建設を志す人が一度は訪れるといわれます。

 最近では、初夏に行われるユルヌキ(放水)風景が、季節の風物詩として知られ、山あいの閑静な散策コースとしても注目されています。平成元年から5ヶ年計画22億円こて改修工事が行われ、平成6年3月完了。引き続き親水事業として周辺が公園として整備されました。




 
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 [ 豊稔池ダム ] 紹介記事・ホームページ
  ・豊稔池ダム(再)--(財)日本ダム協会
  ・農業土木遺産を訪ねて「水の古城」--豊稔池--(pdf)  安斎 忠雄 著  
  ・農業農村整備事業と多目的機能 --豊稔池地域--
  ・ふるさと歴史新聞 かがわ[豊稔池石積みダムと加地茂治郎] 

豊稔池の歴史を刻む 「豊稔池碑」      四国電力広報誌 「ライト & ライトNo.5570 」